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エンジニアで年収1000万は可能?求人26件で見る職種と転職戦略

/著者:AI HACK編集部キャリア
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エンジニアで年収1000万は可能?求人26件で見る職種と転職戦略

この記事の要約と結論

  • 年間給与が1,000万円を超える給与所得者は6.6%です(国税庁「民間給与実態統計調査」令和7年分)。

  • 上限年収1,000万円以上の求人26件では、下限の中央値が702万円で、25件中16件が経験年数を必須にしていました(2026年10月・編集部調べ)。

  • 年収1,000万円への近道は、リード・上流・クラウドやAIの経験を積み、年収水準の高い企業へ転職することです。

エンジニアの年収は、職種・役割・勤務先の種類によって数百万円単位で変わります。年収1,000万円に届く道も、技術を深める道とチームを率いる道など複数あります。

年収1,000万円の求人が求める条件を把握すると、今の経験から何を積めばよいかと、どの企業に応募すべきかを判断しやすくなります。

本記事では、国税庁の統計で見た年収1,000万円超の割合と、上限年収1,000万円以上の求人26件の必須要件をまとめています。さらに、届きやすい職種・企業の種類と、年収を上げる転職の進め方も紹介します。

エンジニアで年収1,000万円は可能?割合と早見表

エンジニアで年収1,000万円は可能ですが、給与所得者全体では6.6%に限られる水準です(国税庁、令和7年分)。到達しやすいのは、リード・マネジメントの経験がある方や、年収水準の高い企業に転職した方です。

ここでは、年収1,000万円に関する主な数字を早見表で示したうえで、公的統計の割合と、統計の区分ごとのエンジニアの年収を解説します。

エンジニアの年収1,000万円に関する主な数字は、以下のとおりです。

データ

数値

出典・時点

給与1,000万円超の給与所得者の割合

6.6%(男性は10.2%)

国税庁「民間給与実態統計調査」(令和7年分)

情報通信業で給与800万円超の割合

27.9%

国税庁「民間給与実態統計調査」(令和7年分)

給与所得者の平均給与

487万円

国税庁「民間給与実態統計調査」(令和7年分)

上限1,000万円以上の求人の提示年収(下限の中央値)

702万円

編集部調べ(求人26件)

上限1,000万円以上の求人の提示年収(上限の中央値)

1,450万円

編集部調べ(求人26件)

必須要件で経験年数を明記した求人

25件中16件

編集部調べ(必須欄を確認できた25件)

※国税庁の数値は1年を通じて勤務した給与所得者が対象。求人の数値は2026年10月13日時点・AI HACKキャリア編集部調べ(Forkwell Jobs掲載求人での集計)

上記のとおり、年収1,000万円は全体では一部の層ですが、情報通信業では800万円超が3割近くを占めます。求人では上限に1,000万円を掲げていても、入口の年収は700万円前後が中心です。

公的統計で見る年収1,000万円超の割合

公的統計では、年間給与が1,000万円を超える給与所得者は6.6%です。国税庁の「民間給与実態統計調査」の給与階級別分布で、1,000万円超の4つの階級の構成比を足した値です。

令和7年分の給与階級別の構成比は、以下のとおりです。

給与階級

男女計

男性

1,000万円超1,500万円以下

4.7%

7.3%

1,500万円超2,000万円以下

1.2%

1.8%

2,000万円超2,500万円以下

0.3%

0.5%

2,500万円超

0.4%

0.6%

1,000万円超の合計

6.6%

10.2%

※国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」第16表より、1年を通じて勤務した給与所得者5,163万人が対象。合計は構成比を足した値

業種別では、情報通信業で給与800万円超の方が27.9%を占めます(同調査の第19図)。ただし、業種別の1,000万円超の割合は公表されていないため、エンジニアに限った割合は分かりません。

統計の区分ごとのエンジニアの年収

厚生労働省のjob tagでは、プログラマーやWeb系のシステムエンジニアの年収は578.5万円、基盤システムのSEやITのプロジェクトマネージャは889万円です。job tagは、賃金構造基本統計調査の職業分類ごとの値を各職業に当てて公開しています。

job tagに掲載されているIT職の年収は、以下のとおりです。

統計の区分(job tagの職業)

年収

出典

プログラマー、システムエンジニア(受託開発・Webサービス開発)など

578.5万円

job tag「プログラマー」

AIエンジニア、運用・管理(IT)

609.8万円

job tag「AIエンジニア」

データサイエンティスト

611.9万円

job tag「データサイエンティスト」

システムエンジニア(基盤システム)、プロジェクトマネージャ(IT)など

889万円

job tag「プロジェクトマネージャ(IT)」

※2026年10月時点・job tagより(令和7年賃金構造基本統計調査を加工した値)。同じ金額の職業は、統計上の同じ区分の値です

上記の金額は統計の区分の平均で、職種ごとの差を正確に表すものではありません。年収1,000万円の目安を考える際は、求人で提示される金額とあわせて確認しましょう。

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上限年収1,000万円以上の求人26件の分析【編集部調査】

上限年収1,000万円以上の求人は、経験5年前後とリード経験を求める求人が中心です。上限額だけを見ると高く見えますが、下限は600万〜800万円台に設定されている求人が大半でした。

ここでは、AI HACKキャリア編集部がForkwell Jobsの「上限年収1000万円以上」に掲載の求人26件を確認した結果をもとに、提示年収・職種・必須要件を紹介します。

提示年収の分布

上限年収1,000万円以上の求人26件のうち、下限が1,000万円以上の求人は1件だけでした。編集部は、一覧の複数ページから1社1件ずつ求人を選び、各求人ページの原文で金額を確認しました。

提示年収の集計結果は、以下のとおりです。

項目

調査の結果

確認した求人

26件(1社1件)

下限の中央値

702万円

上限の中央値

1,450万円

下限が800万円以上の求人

11件

下限が1,000万円以上の求人

1件

上限が1,500万円以上の求人

13件

下限の最も低い金額

500万円

※2026年10月13日時点・AI HACKキャリア編集部調べ(Forkwell Jobs掲載求人での集計)。Forkwell Jobsは自社開発・SaaS企業の求人が中心で、外資・コンサル・SIerの求人は含まれていません

上記の結果から、上限1,000万円以上の求人に入社しても、最初から1,000万円が提示されるとは限りません。入社後の評価や昇格で上限に近づく設計の求人が多いと読めます。

職種の内訳

上限年収1,000万円以上の求人は、Web・プロダクト開発の職種が26件中17件を占めました。自社サービスを開発する企業の求人が中心のため、開発職の比率が高く出ています。

職種の内訳は、以下のとおりです。

職種

件数

主な求人

Web・プロダクト開発(フルスタック・バックエンド・フロントエンド・モバイル)

17件

テックリード、CTO候補、リードエンジニアを含む

機械学習・AI・データ

4件

機械学習エンジニア、データプロダクトエンジニア、CDO候補

インフラ・SRE

2件

ネットワークインフラ、Embedded SRE

QA・PdM・ハードウェア

各1件

テスト自動化、プロダクトマネージャー、電気エンジニア

※2026年10月13日時点・AI HACKキャリア編集部調べ(Forkwell Jobs掲載求人での集計)

Web・プロダクト開発の17件のうち5件は、職種名にテックリード・リード・CTO候補・リーダー候補が付いていました。役割の広さが年収の上限を押し上げている例です。

必須要件で多い条件

必須要件で最も多いのは経験年数の明記で、必須欄を確認できた25件中16件が年数を書いていました。年数の内訳は、5年以上が7件、3年が6件、2年が3件です。

経験年数以外で多かった必須要件は、以下のとおりです。

必須要件

件数(25件中)

求人の例

リード・意思決定・マネジメントの経験

8件

技術選定の意思決定、チームリーダー3年程度、5名以上の進捗管理

TypeScriptの開発経験

8件

フロントエンド・フルスタックの求人

要件定義から運用までの一貫経験・上流工程

7件

要件定義から保守まで、上流工程5年以上

生成AI・LLM・AIコーディングツール(意欲でも可を含む)

4件

LLMを使った開発、AIコーディングツールの活用

クラウド(AWS・GCPなど)の設計・運用

3件

AWS・GCPの設計と運用、IaC

資格

2件

CCNP同等以上、電気工事士など

英語

1件

技術文書の読解と非同期のコミュニケーション

※2026年10月13日時点・AI HACKキャリア編集部調べ(Forkwell Jobs掲載求人での集計)。1件の求人が複数の要件に当てはまる場合は、それぞれに数えています

上記のとおり、年収の上限が高い求人ほど、技術そのものに加えて「決める・率いる・一貫して担う」経験を求めています。資格や英語を必須にする求人は少数でした。

主な求人の提示年収と必須要件

主な求人の提示年収と必須要件を、職種ごとに比較します。提示年収は求人原文の金額です。

企業

求人

提示年収

必須要件(要約)

カウシェ

CDO候補

1,320万〜2,700万円

データ戦略、ML・LLMの技術選定、組織マネジメント

JMDC

データプロダクトエンジニア

800万〜2,500万円

AWS・GCPの設計と運用、IaC・CI/CD、日本語N1以上

エムシーディースリー

リードエンジニア

704万〜1,800万円

チームリーダー3年程度、フロントとバック3年以上

エス・エム・エス

フルスタックエンジニア(生成AIを使った基幹システム)

900万〜1,600万円

TypeScript、React・Next.js・Vue.js

ハコベル

テックリード

900万〜1,500万円

フルスタック5年以上、技術選定の意思決定、DB設計

アイザック

CTO候補のシニアエンジニア

800万〜1,500万円

バックエンド5年以上、TypeScript・Node.js、システム設計

シェルパ・アンド・カンパニー

プロダクトマネージャー

800万〜1,500万円

PdMか関連職3年以上、要件定義・ロードマップ・KPI、SQL・BI

カケハシ

機械学習エンジニア

800万〜1,500万円

Python 2年以上、機械学習の設計から運用、クラウド

ディップ

シニアバックエンド・テックリード

650万〜1,400万円

Go・Kotlin・PHP・Javaのいずれか3年以上、要件定義から保守までの一貫経験

マネックス証券

ネットワークインフラエンジニア

699万〜1,210万円

ネットワーク5年以上、リプレイスの推進、CCNP同等以上

ニンテンドーシステムズ

Embedded SRE

520万〜1,500万円

Webかゲームサーバの開発・運用2年以上、クラウド

フリー(freee)

Webアプリケーションエンジニア

750万〜1,100万円

Web開発5年以上

KENCOPA

フルスタックエンジニア(LLM)

600万〜1,000万円

TypeScript 3年以上、LLMを使った開発(個人開発でも可)

※2026年10月13日時点・AI HACKキャリア編集部調べ(Forkwell Jobs掲載求人での集計)。各求人ページの原文より。掲載順は職種と提示年収の幅で並べたもので、順位ではありません

上限が2,000万円を超えるのは、組織マネジメントを担うCDO候補と、クラウドの設計・運用まで担うデータプロダクトエンジニアでした。

求人票の上限年収を見るときの注意点

求人票の上限年収は、最上位の等級で採用した場合の金額です。応募者の経験によって提示額が決まるため、上限額がそのまま提示されるわけではありません。

求人票の年収を見る際に確認したい点は、以下のとおりです。

  • 下限額と、自分の経験年数で想定される等級
  • 固定残業代や賞与を含む金額か
  • ストックオプションなど金銭以外の報酬の有無
  • 入社後の評価の時期と、昇給・昇格の基準

上記の4点を面接や転職エージェント経由で確認すると、入社後の年収の見通しを立てやすくなります。

年収1,000万円を目指せるエンジニアの職種7つ

年収1,000万円に届きやすいのは、担当範囲が広い職種と、専門性が高く人材が少ない職種です。同じ開発の経験でも、役割を広げると提示年収の上限が上がります。

ここでは、年収1,000万円を目指せる職種7つを表で比較したうえで、主な職種の特徴を解説します。

職種

年収が上がる理由

求人で求められやすい経験

テックリード・リードエンジニア

技術選定とチームの開発を率いる

経験5年前後、技術選定の意思決定

エンジニアリングマネージャー(EM)

チームの採用・育成・評価を担う

メンバーの管理、組織づくり

プロジェクトマネージャー(PM)・PdM

プロジェクトや製品の成果に責任を持つ

要件定義、ロードマップ、関係者の調整

SRE・クラウドアーキテクト

サービスの信頼性と基盤の設計を担う

クラウドの設計・運用、IaC

AI・機械学習エンジニア

AIを実装できる人材が少ない

機械学習の設計から運用、LLMの実装

ITコンサルタント

企業の課題解決を上流から担う

要件定義、業務改善、提案

ソリューションアーキテクト・FDE

顧客の現場で技術を導入する

設計、顧客折衝、開発

※職種の整理はAI HACKキャリア編集部によるもの。求められやすい経験は、上記の求人26件と各職種の求人票の傾向から整理

上記の職種は、今の経験の延長で移れるものを選ぶと、未経験の職種に移るより早く年収が上がります。

テックリード・エンジニアリングマネージャー

テックリードとエンジニアリングマネージャーは、開発の経験を活かしたまま年収の上限を上げやすい職種です。技術の判断とチームの成果の両方に責任を持つため、担当者より高い等級で採用されるからです。

たとえば、編集部の調査では、ハコベルのテックリードが900万〜1,500万円、エムシーディースリーのリードエンジニアが704万〜1,800万円でした。

ただし、どちらの求人も技術選定の意思決定やチームリーダーの経験を必須にしています。今の職場で設計やレビューを担当し、意思決定の経験を積んでおきましょう。

プロジェクトマネージャー・プロダクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーは、成果への責任が大きく年収が上がりやすい職種です。job tagでも、ITのプロジェクトマネージャは889万円の区分に入っています。

たとえば、シェルパ・アンド・カンパニーのプロダクトマネージャーは800万〜1,500万円で、要件定義やKPIの設計の経験を求めています。PdMへの移り方は、プロダクトマネージャーへの転職で解説しています。

ただし、PM・PdMは開発の手を動かす時間が減ります。技術を深めたい方は、テックリードの道と比べて選びましょう。

AI・機械学習エンジニア

AI・機械学習エンジニアは、LLMや機械学習を本番で動かした経験があると、年収1,000万円以上の求人に応募しやすい職種です。AIを実装できる人材が少なく、上限を高く設定する企業が多いためです。

たとえば、カケハシの機械学習エンジニアは800万〜1,500万円でした。AIエンジニアの年収の相場は、AIエンジニアの年収で求人29件をもとに詳しく解説しています。

ただし、AIの知識だけでなく、クラウドでの運用まで担える経験が求められます。

SRE・クラウド・ソリューションアーキテクト

SREやクラウドの設計を担うエンジニアは、基盤の信頼性に責任を持つため、経験者の年収が高く設定されやすい職種です。サービスの停止が事業の損失に直結するため、経験のある人材が評価されます。

たとえば、JMDCのデータプロダクトエンジニアは800万〜2,500万円で、AWS・GCPの設計と運用を必須にしています。顧客の現場で技術を導入する職種は、FDE(フォワードデプロイドエンジニア)でも紹介しています。

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ITコンサルへの転職|未経験・SEからのルートと年収

年収1,000万円に届きやすい企業の種類4つ

エンジニアの年収は、職種だけでなく勤務先の種類によっても上限が変わります。同じ経験でも、給与テーブルの高い企業に移ると提示年収が上がるためです。

ここでは、年収1,000万円に届きやすい企業の種類4つと、それぞれの特徴を紹介します。

企業の種類

年収が高くなりやすい理由

注意点

外資系IT企業

グローバルの給与水準で報酬が決まる

英語力を求める求人が多い。日本の求人には年収の記載がないことが多い

メガベンチャー・自社開発企業

等級ごとの給与テーブルが高く、上限も広い

等級は経験とリード経験で決まる

コンサルティングファーム・ITコンサル

職位が上がるごとに年収が上がる

上流工程や顧客折衝の経験が求められる

スタートアップ

幹部候補の上限が高く、ストックオプションがある

事業の成否で報酬が変わる

※AI HACKキャリア編集部の整理

上記の4種類のうち、どこを狙うかは、今の経験と英語力・働き方の希望で決めましょう。

外資系IT企業

外資系IT企業は、グローバルの給与水準で報酬が決まるため、年収1,000万円を狙いやすい勤務先です。日本法人では、ソリューションアーキテクトやプリセールスなど顧客に向き合う技術職の募集が中心です。

ただし、日本の求人票には年収が書かれていないことが多く、英語の要件も求人ごとに異なります。英語力の目安と求人の傾向は、外資系IT企業への転職で求人20件をもとに解説しています。

メガベンチャー・自社開発企業

メガベンチャーや自社開発企業は、等級ごとの給与テーブルが公開されていることが多く、年収の上限を確認しやすい勤務先です。編集部が確認した26件も、自社サービスを開発する企業が中心でした。

たとえば、エス・エム・エスのフルスタックエンジニアは900万〜1,600万円、フリー(freee)のWebアプリケーションエンジニアは750万〜1,100万円です。

ただし、どの等級で採用されるかは選考で決まるため、職務経歴書で担当範囲と成果を具体的に示す必要があります。

コンサルティングファーム・SIerの上流職

コンサルティングファームやSIerの上流職は、職位が上がるごとに年収が上がる仕組みの勤務先です。顧客の課題を整理し、プロジェクトを率いる役割が評価されるからです。

SIerから年収を上げる道は、SIerからの転職で、Web系・社内SE・コンサルへのルートとあわせて解説しています。

スタートアップ・フリーランス

スタートアップの幹部候補とフリーランスは、年収1,000万円を超える可能性がある一方で、収入の変動も大きい働き方です。報酬が事業の成長や契約の継続に左右されるためです。

たとえば、カウシェのCDO候補は1,320万〜2,700万円で、組織マネジメントの経験を必須にしています。フリーランスの単価の相場は、フリーランスエンジニアの年収・単価相場で解説しています。

エンジニアが年収1,000万円を目指す方法5つ

年収1,000万円を目指すには、求人の必須要件に出てくる経験を、今の職場で意図して積むことが近道です。経験がそろってから転職すると、高い等級で採用されやすくなります。

ここでは、求人26件の必須要件をもとに、年収1,000万円を目指す方法を5つ紹介します。

  1. 設計・技術選定・レビューなど、決める役割を担う
  2. 要件定義から運用まで、一貫して担当する
  3. チームのリードやメンバーの育成を経験する
  4. クラウド・AIなど、人材が少ない領域の経験を積む
  5. 年収水準の高い企業に転職する

上記の5つは、1〜4で経験をそろえ、5の転職で年収に反映させる順番です。

設計・技術選定など決める役割を担う

年収を上げるには、実装を担当するだけでなく、設計や技術選定で決める役割を担うことが有効です。求人26件のうち8件が、リード・意思決定・マネジメントの経験を必須にしていました。

たとえば、新しい機能の設計を提案する、コードレビューの基準を作るなど、今の職場でも始められる役割があります。

ただし、決めた内容と結果を職務経歴書で説明できるよう、判断の理由と成果を記録しておきましょう。

要件定義から運用まで一貫して担当する

要件定義から運用まで一貫して担当した経験は、上流工程を任せられる人材として評価されます。求人26件のうち7件が、一貫した開発経験や上流工程の経験を必須にしていました。

たとえば、運用の担当者として障害の原因を調べ、仕様の見直しまで提案した経験は、一貫した経験として説明できます。

チームのリードや育成を経験する

チームのリードや育成の経験は、テックリードやエンジニアリングマネージャーへの応募で必須になる経験です。チームの成果に責任を持てるかが、高い等級の判断材料になるためです。

たとえば、モバイルのリーダー候補の求人では、5名以上の進捗管理の経験を求めていました。

ただし、マネジメントを望まない方は、技術の専門性で上位の等級を目指す道もあります。

クラウド・AIなど人材が少ない領域の経験を積む

クラウドの設計やAIの実装など、人材が少ない領域の経験は、年収の上限を押し上げる材料です。求人26件のうち4件が生成AI・LLMの経験や活用を必須にし、3件がクラウドの設計・運用を必須にしていました。

たとえば、業務でLLMを使った機能を本番に出した経験は、AIの求人でも開発の求人でも評価の材料になります。

年収水準の高い企業に転職する

経験がそろったら、年収水準の高い企業に転職すると、経験を年収に反映できます。社内の昇給だけでは、給与テーブルの上限を超えられないためです。

ハイクラス向けのサービスは、ハイクラス転職エージェントの比較で年収帯や職種を絞って比べられます。

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システムエンジニアが年収1,000万円を目指すには

システムエンジニアが年収1,000万円を目指すには、上流工程とマネジメントの経験を積み、評価の高い職種か企業に移るのが現実的です。job tagでは、基盤システムのSEは889万円、受託開発のSEは578.5万円の区分に入っています。

ここでは、システムエンジニアが選べる3つのルートを表で比較します。

ルート

移る先

活かせる経験

マネジメントを伸ばす

PM・PMO、ITコンサル

要件定義、顧客折衝、進捗管理

技術を伸ばす

テックリード、SRE、クラウドアーキテクト

設計、基盤の構築・運用

勤務先を変える

自社開発企業、外資系IT企業、上流のSIer

業務知識、大規模システムの経験

※AI HACKキャリア編集部の整理

受託開発や客先常駐で経験を積んできた方は、まず担当範囲を上流に広げると、どのルートにも移りやすくなります。SIerからの具体的な転職先は、SIerからの転職で解説しています。

年収を上げる転職の進め方3つ

年収1,000万円を狙う転職では、応募書類と年収の交渉で、経験を正しく評価してもらう準備が必要です。同じ経験でも、伝え方によって採用される等級が変わるためです。

ここでは、年収を上げる転職の進め方を3つ紹介します。

職務経歴書に役割と成果を数字で書く

職務経歴書には、担当した技術だけでなく、果たした役割と成果を数字で書きます。採用する企業は、応募者がどの等級の役割を担えるかを書類で判断するからです。

たとえば、「チーム5名のリードとして、リリースの頻度を月1回から週1回に上げた」のように書きます。書き方の型は、エンジニアの職務経歴書の書き方で紹介しています。

ハイクラス向けの転職エージェントとスカウトを併用する

年収1,000万円前後の求人は、ハイクラス向けの転職エージェントとスカウト型のサービスを併用すると探しやすくなります。非公開で募集される求人や、企業から直接声がかかる求人があるためです。

併用する際の進め方は、転職エージェントの複数登録で解説しています。

AI HACKキャリアに掲載している転職エージェントのうち、経験レベルに「ハイクラス」があり、公式サイトで高年収・ハイクラスの支援を確認できたサービスは、以下のとおりです。

サービス

公式サイトの記載(要約)

出典

JACリクルートメント

管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けで、高年収層に特化した転職エージェント

公式サイト

Findy(ファインディ)

ハイクラス向けのIT転職サービス。GitHub連携でスキルを把握し、マッチした企業からスカウトが届く

公式サイト

type転職エージェントIT

一都三県のITエンジニア・ハイキャリアの求人に強い転職エージェント。条件交渉をアドバイザーが代行

公式サイト

テックゴー

ITエンジニア特化の転職エージェント。求人検索の条件に「年収1,000万円以上」がある

公式サイト

※2026年10月13日時点・各社公式サイトより。type転職エージェントITの公式サイト上の名称は「type転職エージェント」。掲載順は順位ではありません。ハイクラスの分類はAI HACKキャリアの掲載データでの分類(2026年10月時点)

そのほかのサービスは、ハイクラス転職エージェントの比較で年収帯や職種を絞って比べられます。

提示年収の内訳を確認して交渉する

内定時は、提示年収の内訳を確認したうえで交渉します。同じ年収でも、固定残業代や賞与の割合によって手取りや将来の昇給が変わるためです。

確認したい内訳は、以下のとおりです。

  • 基本給・固定残業代・賞与の割合
  • 採用時の等級と、次の等級に上がる条件
  • ストックオプションや株式報酬の有無

年収の交渉は、転職エージェントを通すと、希望額の根拠を企業に伝えてもらえます。

エンジニアの年収1,000万円に関するよくある質問

エンジニアの年収1,000万円については、割合や職種、働き方の選び方についての疑問が多く寄せられます。

ここでは、よくある5つの質問に答えます。

年収1,000万円のエンジニアはどのくらいいますか?

エンジニアに限った割合は公表されていません。給与所得者全体では、年間給与が1,000万円を超える方は6.6%です(国税庁、令和7年分)。情報通信業では、800万円を超える方が27.9%を占めます。

システムエンジニアで年収1,000万円は可能ですか?

システムエンジニアで年収1,000万円は可能です。job tagでは、基盤システムのSEやITのプロジェクトマネージャは889万円の区分に入っています。上流工程とマネジメントの経験を積み、PM・ITコンサル・自社開発企業などに移ると近づきます。

年収1,000万円の求人には何年の経験が必要ですか?

編集部が確認した上限年収1,000万円以上の求人では、25件中16件が経験年数を必須にしていました。内訳は5年以上が7件、3年が6件、2年が3件です。年数に加えて、リードや意思決定の経験を求める求人も8件ありました。

エンジニアで年収が高い職種は何ですか?

年収が上がりやすいのは、テックリード・エンジニアリングマネージャー・プロジェクトマネージャー・SRE・AIエンジニアなどです。担当範囲が広い職種と、人材が少ない領域の職種が該当します。統計の区分では、ITのプロジェクトマネージャが889万円です(job tag)。

年収1,000万円には正社員とフリーランスのどちらが近いですか?

どちらが近いかは、経験と求める安定性によって変わります。正社員は等級と昇給で段階的に上がり、フリーランスは単価次第で早く届く一方、契約が途切れるリスクがあります。まずは正社員で上流やリードの経験を積むと、どちらにも進みやすくなります。

まとめ

エンジニアが年収1,000万円を目指す際の要点は、以下のとおりです。

  • 年間給与1,000万円超の給与所得者は6.6%(国税庁、令和7年分)
  • 上限1,000万円以上の求人26件では、下限の中央値が702万円、上限の中央値が1,450万円
  • 必須要件は経験年数(25件中16件)と、リード・意思決定の経験(8件)が多い
  • テックリード・EM・PM・SRE・AIエンジニアなど、担当範囲が広い職種で上限が上がる
  • 経験をそろえてから、年収水準の高い企業に転職すると年収に反映しやすい

今の経験で狙える年収帯を知りたい方は、ハイクラス転職エージェントを比べて相談先を選びましょう。

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