オンライン学習ができるAI研修の比較ポイント8選
オンラインAI研修を選ぶ際には、比較が必要なポイントを把握せずに研修を選択しても研修成果にはつながりません。受講者のレベル別の学習カリキュラムの有無やサポート体制、受講期間、導入実績などを比較して、自社に合ったオンラインAI研修なのか判断する必要があります。
ここでは、自社に合ったオンラインAI研修を選択するために、研修サービスを比較するポイントを8つ解説します。
対象者のレベルに合ったカリキュラムの有無
オンラインAI研修を比較する際には、受講者のスキルレベルごとにカリキュラムが設計されているか確認しましょう。初心者である受講者が上級者向けの研修を受講すると理解不足を招き、上級者が初心者向けのAI研修を受講すると学習効果が伸びません。
IPAのデジタルスキル標準では、人材要件をDXリテラシー標準(全ビジネスパーソン向け)とDX推進スキル標準(専門人材向け)の二層構造で定義しています。多くのオンラインAI研修サービス事業者において、IPAのデジタルスキル標準を参考にカリキュラムを提供しています。
<受講者レベル別に設計された研修カリキュラム例>
研修サービス事業者 | 対象レベル区分 | カリキュラムの特徴 |
インソース | 初心者〜実務者 | 職種別や階層別にAI研修を体系化 |
Aidemy Business | 初心者〜実務者 | 4段階にレベル分けされたカリキュラムを提供 |
バイテックBiz(byTech Biz) | 未経験者〜専門人材 | 長期学習で未経験者から専門知識を有するAI人材を育成できるカリキュラムを設計 |
生成AI・機械学習など学習分野のカバー範囲
オンラインAI研修を比較する際には、生成AIや機械学習など、自社の業務に求められるAI分野を学習できる研修であるかを確認しましょう。自社の業務に求められるAI学習内容が含まれる研修を選択しないと、研修成果が上がりません。
2024年以降は、企業において生成AIの実務ニーズが高まっています。企業の業務効率化のため、ChatGPT・Copilot・Geminiなどの生成AIの活用方法を学べるオンラインAI研修が注目されています。
<研修サービス別の学習分野>
研修サービス事業者 | 学習できるAI分野 |
バイテックBiz(byTech Biz) | ・生成AI活用 ・セキュリティ/ガバナンス ・業務自動化 |
ブレインパッド | ・生成AI活用 ・AIデータ活用 |
スキルアップAI | ・AI開発 ・AIエージェント構築支援 |
実務で使えるハンズオン演習の充実度
オンラインAI研修を比較する際には、実践的な演習がどれだけカリキュラムに含まれているか確認しましょう。研修内容を聞くだけでは知識が定着しにくいので、実際の業務を想定した演習の機会を設けることが研修成果につながります。
<研修サービス事業者別のハンズオン演習例>
研修サービス事業者 | ハンズオン演習例 |
マナビDX Quest | 企業のモデル構築・検証・展開方法を実践的なケーススタディで学習 |
AVILEN | 仮想的な業務課題を用いた演習 |
バイテックBiz(byTech Biz) | 実務で活用できる課題を用いた演習 |
ユースフル | 実務で使用する素材を用いた演習 |
知識習得にとどまらず、実践スキルを習得しやすいハンズオン演習が充実しているオンラインAI研修を選ぶようにしましょう。
講師のサポート体制や質問対応の内容
オンラインAI研修において、講師による学習フォローアップ体制やリアルタイムで質問できる体制の比較は重要です。AI技術は専門性が高く、講師のサポートが受講者の学習理解度を高めます。
また、研修内容に関する疑問が解決されないと途中で挫折する可能性があります。そのため、講師のサポートや質問対応の環境が整っている研修サービスを選ぶことが重要です。
<研修サービス別のサポート体制>
研修サービス事業者 | 主なサポート |
バイテックBiz(byTech Biz) | 専属メンターによる定期的なフォローアップ |
スキルアップAI | 実務経験豊富な講師が伴走してサポート |
Schoo for Business | ライブ授業で双方向コミュニケーション可能 |
受講期間と学習ボリュームのバランス
企業のDX推進担当者がオンラインAI研修を比較する際は、受講期間とカリキュラムによる学習ボリュームが自社に適合しているか確認することが必要です。受講期間と学習ボリュームが自社の研修環境に合っていないと、受講者が研修を完了できず挫折してしまう可能性があるため注意しましょう。
短時間でAIの基礎を学びたい受講者には、10時間以内で終了できるコースがあるGoogle AI Essentialsが適しています。一方、体系的な育成を目的とする企業には、キカガクの長期プログラムが適しています。
<主要オンラインAI研修の受講期間比較>
研修サービス | 受講期間の目安 |
Google AI Essentials | 約10時間 |
キカガク | 約6か月 |
バイテックBiz(byTech Biz) | 2か月・4か月 |
日本リスキリングコンソーシアム | 約10時間 |
修了証や認定資格の取得可否
オンラインAI研修を比較する際に、研修受講後に学習到達度を社内で共有できる指標があるかは重要です。修了証や認定資格を取得できるオンラインAI研修は、学習成果を客観的に示しやすくなります。
たとえば、日本ディープラーニング協会が実施するG検定やE資格は、AI知識を証明する代表的な資格です。短期間で成果を示したい企業には、修了証発行型の研修が適しています。Google AI Essentialsは、修了後に公式の修了証が発行されるので、AIの基礎理解を示すことができます。
一方、中長期育成では、認定プログラム対応研修が効果的です。キカガクやスキルアップAIは、E資格の受験要件に対応するカリキュラムを提供しています。オンラインAI研修による修了証や資格の取得は、受講者のモチベーション維持に役立ちます。
料金体系と助成金活用の対応状況
オンラインAI研修を選定する際には、料金体系と公的支援の有無を確認しましょう。オンラインAI研修は実施する研修形式ごとに費用差が大きいので、料金体系を知ることは、研修コストの管理に欠かせません。
<研修形式別の費用>
研修形式 | 費用目安 |
eラーニング | 約1〜3万円/人 |
オンライン研修 | 約2〜5万円/人 |
※研修費用は、研修内容・人数により異なります。
低コストで始めたい企業には、月額課金型サービスが適しています。たとえば、ユースフル株式会社は、月額350円から研修サービスを提供しています。
また、費用負担を抑える手段として、助成金の活用が有効です。厚生労働省の人材開発支援助成金を活用すると、要件を満たす研修では費用の最大75%が助成されます。
導入実績と受講者の評判
オンラインAI研修の選定の際には、研修サービスの導入実績と受講者の評判を確認しましょう。研修選定の失敗を防止するためには、研修サービスの評価は重要な比較基準となります。
<研修サービスの導入実績・受講者評判で確認したい点>
- 自社と近い業種の導入事例があるか
- 受講後の成果指標が示されているか
- 受講者の声が具体的な研修内容に触れているか
また、研修サービス事業者が公表している実績の把握も必要です。たとえば、キカガクは、受講者数と支援社数を公表しています。研修サービス導入実績は、研修サービス事業者の信頼性を測る指標になります。